A しみ、そばかす、青あざ、茶あざなどのレーザー治療では、ちょうど指や輪ゴムではじかれるような一瞬の痛みがあります。貼るだけの麻酔のシールがありますので、それを貼ってから治療をおこなうと、痛みは非常に軽く済みます。ほくろ、いぼなどのレーザー治療の場合は少量の局所麻酔をおこないます。麻酔後は痛みは全くありません。
A レーザー光線は、眼に入ると危険ですので、まぶたは閉じているかおおっておく必要があります。眼のまわりを治療するときは、コンタクトレンズのような特殊なプロテクターを用いて眼球を保護をします。それ以外には、体に悪影響はありません。肝臓や腎臓、心臓などの内臓には全く影響はありませんし、心臓のペースメーカーなどにも全く影響はありません。また、くりかえし治療を受けても、皮膚の癌になるようなこともありません。
A レーザー光線の作用は止血効果があるため、治療後に出血することはありません。普通の場合には、翌日よりご自宅でご自分で薬を塗っていただくだけで、特に通院の必要もありません。また、洗顔や入浴についても、通常の場合は当日より可能となります。傷の状態によっては、ガーゼやカットバンなどを貼っていただくことがあります。
A しみ、そばかす、青あざ、茶あざなどでは、瘢痕(はんこん)はほとんど残りません。ほくろや黒あざの場合には、部位と深さによっては軽い瘢痕になる場合がありますが、当院では、できるだけ瘢痕を残さないように、少しづつ治療を進めてゆく方法をおすすめしています。また一般的に、レーザー治療の後には、しみのような色素沈着をおこす可能性があります。色素沈着を予防し、あとができるだけきれいになるためには、日焼け止めを塗るなどのアフターケアが必要になります。当院ではレーザー治療の後、アフターケアについて詳しくお話しし、十分フォローアップをしていきます。
A 疾患によって異なります。さらに、広さ、部位、深さによって変わってきます。小さなほくろのように1回の治療で終わるものもありますが、太田母斑や黒あざなどのように、最低でも数回は必要なものもあります。治療効果が徐々に現れてくるものは、途中で中止せずに、ある程度の長期治療を覚悟しなければいけません。担当医とよくご相談の上、治療をお始め下さい。
A 太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑などは健康保険が適応になりました。ただし適応となる限度が決められており、健康保険の適応を越えるものに対しては、自費での治療が必要になる場合もあります。ほくろ、いぼについては、種類により健康保険が適応になるものとならないものがあります。自費での治療については、費用は疾患や大きさによって異なりますので担当医にご相談下さい。